鎌倉殿の13人呪詛と霊符

NHK大河ドラマ 鎌倉殿の13人

「鎌倉殿の13人」は61作目のNHK大河ドラマ。

いつも楽しく拝聴させていただいております。

初めのころは、後白河法皇(西田敏行さん)の法力でもって、源頼朝(大泉洋さん)に遠隔から動かす場面がございます。

後白河上皇は、東大寺で授戒されておられ、強い法力の持ち主だったそうです。

応保元年(1161年4月7日)園城寺平等院(尊星王堂)にて鎮護国家の為の尊星王法の祈願を厳修されたと記録されています。

平安時代には、陰陽師で知られる安倍晴明が、「呪詛」といわれるような、怨霊や呪いに対して活躍されます。

NHK星の力を宿せ

NHK京都コトはじめ「怨霊・鬼・妖怪 京都の異界
初回放送日: 2022年7月29日

異界とは日常の外の世界のこと。京都では、桓武天皇の平安京遷都以来、平安京の外を、怨霊や妖怪などが現れる異界の地とみなした歴史がある。京都の異界についてひもとく。

でも説明のあった、鬼門から鬼が入ってきて悪さをするという考えから「鬼門除け」

鎌倉殿の13人で登場する霊符

さて、令和4年7月31日放送(脚本は、三谷幸喜さん)の第29話では、

源 頼家(金子大地さん)に対して呪詛(じゅそ)を行った阿野全成(新納慎也さん)のシーンが放送されます。

そこに霊符が登場してありました。*当院が関係した霊符ではございませんので、勝手な推測でお話しします。

呪詛とは、人または霊が、物理的手段によらず精神的あるいは霊的な手段で、悪意をもって他の人や社会全般に対し災厄や不幸をもたらさしめんとする行為をいう。 特に人が人を呪い殺すために行うものは、古来日本では呪詛、あるいは対象を「悪」と見做して滅するという建前の上で調伏と言われることもあった。(Wikipediaより)

頼家の人形に呪いをかけ、鬼が入ってきて乱していく霊符ではないでしょうか?

人形とは、人の形と書いて、人の念をうつすものであります。藁人形で代表されるように、呪いをかけて・・・

昔から、呪詛による呪いをかける事もしばしあったようです。

同時に「呪詛返しの霊符」もあり、呪いによる合戦も真剣に行われていました。

受験合格などで知られる「天満宮」も、菅原道真の恨みを避けるために、建立された歴史があるのは良く知られています。

鎌倉殿の13人呪詛
鎌倉殿の13人呪詛の場面

補足、呪詛を行う場合、決して人に見られてはいけません。鬼との約束を命がけで行うものですから、その呪詛をかけている姿を全成の妻に見られることや、呪詛をかけている事等、言ってしまうことなどありえません。(もっとも、視聴者にわかりやすいように演出されているのですから、その事に何もいう事はございません。)

うまくいってきたと思ったら、いつも失敗する。夜に眠れない。身体が重く、体調がすぐれないなど、現代でも呪詛にかかっている方があるかもしれませんね。ご注意ください。